能登畠山氏関連の史跡巡り


宝達志水町の史跡巡り
(旧志雄町・旧押水町)
宝達志水町公式サイト:http://www.hodatsushimizu.jp/
宝達駅 (←写真)JR七尾線宝達駅
宝達志水町は志雄町と押水町が合併してできた。
「志水」は合成文字だが歴史ある「宝達」の名が
入ったことは大きな前進である。
≪宝達志水町のDATA≫
人口:13,229(2018年10月末日現在)
由来:宝達山と、旧町名の「志雄」「押水」から一字ずつとった。

御舘館跡
 宝達志水町の御舘集落にある館跡は、石川県では平地に残された中世城館は珍しいものである。館の成立年代は14世紀後半と見られ、館が使われた時代は成立〜15世紀前半までの一次期と、15世紀中頃に再建され幾度かの改修を経て巨大な館が造られた16世紀第3四半期(1550年〜1575年)の二次期に分けられる。ただ、大規模な居館にも関わらず、館主に関する確定的な文書や伝承がなく、未だ館主不明である。御舘館跡は1995年に押水町(当時)の指定史跡となり、2006年に石川県指定史跡となった。御舘集落の住民の方々が「殿様の館跡」ということで、大切に守ってきたため、平地の館跡が良好な遺構を残している。外堀と土塁の形はまったく発掘調査などされてなくてもすぐわかるほど原型が保たれている。かなりの大きさの平地居館であったろうことが想定される。発掘調査などもされ『発掘調査報告書』なども刊行されているが、一方で館跡の現況は草が伸び放題で、館跡内部の平坦面を体感することは難しかった。今後の整備・保存が待ち望ましい。
●交通
・能登有料道路今浜ICから車で20分ほど
・JR七尾線・免田駅か宝達駅から車で10分ほど
●参考コンテンツ能登の城御舘館
御舘館跡
(写真:御舘館跡前の看板)
宝達山
 宝達山は低い山が多い能登半島で、637mの標高は最高峰を誇る。古くは畠山義総が金山としての可能性を見抜き採掘しようと試みたが、結局金山として採掘されたのは天正年間。つまり能登畠山家滅亡後のことであった。
 宝達山までは快適なドライブコースが続く。山頂からは七尾などの能登方面や氷見などの富山方面も見ることができ、その光景はまさに絶景である。山頂を越えて富山方面へ行く道があるので、山頂付近まで車で登ることができる。
●交通
・JR七尾線宝達駅か免田駅が最寄駅。徒歩3時間で山頂に行ける。
・能登有料道路・米出ICより車で25分で山頂まで。

宝達山
(写真:宝達駅から撮影。一番高い山が宝達山である)

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