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天竜浜名湖鉄道の話

第三セクターの「天竜浜名湖鉄道」
天竜浜名湖鉄道
天竜二俣駅にて

「どう、盛り返す事ができるのか?」
 天竜浜名湖線は掛川−新所原(67.7km)を結ぶ3セクである。天竜浜名湖線はもともと第二次世界大戦の時に東海道線が空襲によって断たれると軍需物資を運ぶのに困ると言う理由で建設された路線である。であるから、もともと路線の需要があるわけではないので、国鉄の運営でなければ必ず廃線となっていたであろう路線である。ただ、その割には粗利の営業係数はほぼとんとんに近い数字になっている。これは、トロッコ列車「そよかぜ」の運行やHP開設等の営業努力の結果であろう。しかし、もっと収支改善を見なおすには大胆な事をしなければならない。具体的に『鉄道はクルマに勝てるか』では遠州鉄道との相互運転を挙げている。これは天浜線も考えていたようで、西鹿島−天竜二俣を電化し遠鉄に乗り入れてもらおうとの計画もあったが、資金難や費用対効果の観点から見送られたようである。前掲書の川島氏はならば「新浜松まで逆に乗り入れればいい」と力説するが、単線でかなりの本数を運転する遠鉄に乗り入れるのは無理であろう。川島氏の意見に賛成な点は新所原−JR豊橋までの直通の再開、古い列車の買い替え等が柱となろう。ちなみに、2000年には長年運転手を務めていた方に感謝したいとのことでTBS系列の「ZONE」という番組に取り上げられていた。

天竜浜名湖鉄道のDATA
DATA 営業
キロ
輸送
密度
平均乗
車キロ
平均
運賃
輸送人員 運賃収入 現業経費 粗利益 営業係数
年間(千人) 年間(千円) 年間(千円) (千円) 粗利益 償却後
天竜浜名湖鉄道 67.7 1126 12.2 20.12 2271 595989 617540 -21551 103.6 115.0
(『鉄道はクルマに勝てるか』川島令三著、中央書院、1998年)より
DATAの年次は平成8年度だと思われる。(DATA用語解説


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