橘舘(橘舘跡)


読み仮名 たちばなたて
別名  
所在地 加賀市橘町
形式
築城者 堀江景用
築城年 1488(長亨2)年
遺構 郭・土塁・堀切
歴代城主 朝倉臣・橘左近将監
 
 1488年に長亨の一揆で冨樫政親が高尾城を囲まれた時、将軍足利義尚の命により朝倉氏は加賀へ政親への援軍を派兵した。その時、築いたものの一つがこの橘舘である。「朝倉始末記」などによると朝倉貞景の臣堀江中務丞景用がこの地に舘を築いたとしている。また1555(弘治元)年の一向一揆に対する朝倉氏の侵攻で、朝倉宗滴は橘舘に本陣を置いている。橘舘が要害の地に築かれていた事を物語る。
 加賀市などの南加賀の城跡全体に言える事だが、冨樫氏の伝承が残るものは少ない。それより、一向一揆と対峙した朝倉氏などの伝承が多い。加賀市下福田町には福田陣営には朝倉氏が陣取ったとの記録や、同じく加賀市の東谷口町には永禄年間堀江景忠が拠ったとされる城などもある。いかに一揆衆と朝倉氏が激しく戦ったかを物語る。

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