中世の復元展示が多くなってきた…でも七尾城は…
2011年3月11日に起こった東日本大震災。日本は2012年を迎えられるのだろうか…と思っていましたが、なんとか無事に2012年も終わりそうです。
2012年地球滅亡説もありましたが、しょせん1999年のノストラダムスの大予言程度のものでしたね(笑)
福島第一原発事故はまだ予断を許さないものでもありますが、とりあえず国家存亡の危機だけは免れたような気がしてホッとしています。
今年も福島県の復興応援のため、夏は家族でいわき市の「スパリゾートハワイアンズ」に行きました。
今年の2月にグランドオープンして新築された「モノリスタワー」に宿泊。家族4人でおよそ10万円…。
大きな出費ですが、福島の経済に貢献できたと自負しています(笑)
さて、もうこのサイトを立ち上げて14年が経ちましたが、このサイトのメインの時代である室町・戦国の史跡がにわかにクローズアップされているような気がします。
中世日本の復元史跡と言えば、今まではほとんど一乗谷朝倉史跡(福井県)か、草土千軒(広島県福山市)の復元くらいしかありませんでした。
それが、ここ何年かで…
★江馬氏館<岐阜県飛騨市>
★大内氏館<山口県山口市>
★勝瑞館<徳島県板野郡藍住街>
★八王子城御主殿跡<2013年2月完成予定>
★小田城(2014年歴史広場完成予定…ただし復元範囲はほとんど近世小田原城)<茨城県つくば市>
★武田氏館(2019年復原完成予定)<山梨県甲府市>
★大友氏館(復原完成時期未定)<大分県大分市>
などなど、中世史跡の整備の輪が全国に広がって来ていると思います。
しかし問題点もあります。
中世史跡としては有名な根城<青森県八戸市>に2011年訪れた時、あまり観光客が来ていなかったことです。やはり江戸時代の天守閣を含んだ荘厳な城と比べると見劣りがするのでしょうね。それでも歴女ブームやコスプレによる戦国武将隊など現代的価値観ながらも少しずつ中世という史観が認められつつあると思えるようになりました。
さて、一方で我が街七尾はどうでしょう。七尾城は国指定史跡にも関わらず、整備はなかなか手つかず。資料館も小さいし、冬季は営業休止。五大山城の名が泣いてしまうような有様です。
過疎の半島である能登は観光立国を目指すしかない…。国指定史跡があるにもかかわらずそれを生かない手はないと思うのです。
もちろん、ハード面として七尾城の復元整備を行ってくれれば私としてはうれしいのですが、
コスプレ武将隊などを使った戦国祭りイベント…
イケメン畠山義綱をモチーフにした銅像などを用いた歴女取り込み…
などなどソフト面でもそれほど費用は掛からずにできるPRもあると思うのです。
とりとめのない文章になっていますが、故郷(?)七尾を思うとき、あまりにも七尾城の取り扱いがこの15年ほどで進歩していないことに気づきます。
唯一の救いは能登畠山氏創設600年祭(2008年開催)でした。こういうイベントをちょっとずつやって盛り上げてほしいな…
能登をPRするコンテンツのひとつとしてぜひ七尾城を使ってほしいと心から願っています。
最後に、このサイトが14年間続けてこられたのも、閲覧者の皆様のおかげです。
最近は掲示板のレスも遅く書き込みも減ってしまいましたが、それでも多くの1日平均60人くらいの方がサイトを見ていてくれます。
そして、このサイトを通してであった歴史好きの方々…武藤舜秀様、長続連様、公方様…などなど様々な縁で結びき、今のこのサイトがあると思います。
とりとめのない文章でしたが、わたしは日本史が好きだし、日本史を好きな方と出会い話すのがこの上なく好きです。
そんなきっかけをこのサイトを通して得ることができました。
これからも細々と更新を続けていきます。
末永くご愛顧いただければ幸いです。
平成廿四年十一月廿八日
畠山義綱(花押)
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