12周年を迎えて(ごあいさつ)

更新できる材料を探して…

 2010(平成22)年11月25日で「能登畠山氏七尾の歴史」は12周年を迎えました。


正直、更新できる材料が少なくなってきています。既存の論文は集め倒し、新たな論文はなかなか発表されない。そんな中で資料収集の限界を感じています。


特に加賀冨樫氏の資料は、なかなか残っておらず、研究者もいないという状況で、更新が滞っています。


 そこで、私は他国の史跡を歩いてみることにしました。文献資料がないなら考古学的な発掘資料があります。幸いにして加賀冨樫氏では冨樫館(野々市町)で堀が出土し、冨樫館の位置が確定しました。また、能登畠山では松波城の枯山水庭園の発掘調査が行われて成果を挙げています。七尾城の発掘調査も能越自動車道の整備が終わると始まる予定といいます。


 そんな時、他国の城館と比較して、七尾城や冨樫館がどんな特徴があるのか知りたいと思って、全国の史跡をちょっとずつ歩いています。狭い地域だけでなく、全国を見通すことでより能登畠山氏や加賀冨樫氏の特徴が見えてくるのではないかと思っています。


 そして、知り得たことをこのサイトに反映させていきたいと思います。サイトを続けていこうと思うのも、閲覧者の皆様から頂ける温かい言葉があるからこそです。これからも細く長くサイトを続けて生きたいと思っています。皆様、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

平成廿二年十一月廿七日
畠山義綱(花押)


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