- 「臨海副都心線からりんかい線へ」2001/05/05(Sat)
- りんかい線は1996(平成8)年に新木場−東京テレポート間の4.9kmを結ぶ鉄道として開業された路線である。お台場の開発にともなって、新交通「ゆりかもめ」だけでは乗客をさばききれないと予測した東京都が普通鉄道の路線を計画し、東京都が80%を出資する第3セクター「東京臨海高速鉄道」が誕生した。新木場−東京テレポート間は京葉線の貨物線として新木場−東京貨物ターミナルの路線を流用して作ったものである。当初りんかい線は、「臨海副都心線」と呼ばれていたが、正式に愛称が「りんかい線」と決定し、看板なども取り換えられた。「ひたちなか」市や「さいたま」市などといい、最近平仮名の名前が流行っているが、私は「臨海副都心線」という名称の方が気にっていた。
さて、下の表の「営業係数」を見て頂ければわかるが、東京臨海高速鉄道(りんかい線)はかなりの赤字を計上している。これは、東京テレポートより先の延伸工事費用によるものである。さらに、川島令三氏は将来の大崎までの延伸に備えて車掌を乗車させたり、本社の事務社員過剰で赤字幅が広がっていると指摘する。その為、りんかい線の平均運賃は52.99と結構高い(ゆりかもめの平均運賃が34.90)。運賃が高いのは許せないが(笑)このかなりの赤字も仕方の無い事だと私は思う。りんかい線は現在お台場の繁華街スポットには駅が無く、さらに今までは千葉方面からお台場への客しか集客能力が無かった。それゆえ、輸送人員(年間)で「ゆりかもめ」に1800万人ほど水を開けられていたのだ。りんかい線の全線開通でどうなるか期待したい。
- 「りんかい線の全線開通」2003/06/14(Sat)
- りんかい線は2001年3月31日に東京テレポート−天王洲アイルが開業。たった一駅であるが、お台場に東京湾を越えていけるになったのは、お台場の発展起爆剤、りんかい線赤字のてこ入れに繋がるものだと期待される。また、天王洲アイルで東京モノレール線と接続する為に、千葉方面の客が羽田空港へアクセスする際の移動がスムーズになるであろう。
さらに、2002年12月1日には天王洲アイル−大崎が開業し、りんかい線は全線開通となった。またそれと同時にりんかい線は大崎でJR埼京線と相互直通運転を開始し、大宮・川越・武蔵浦和方面へもお台場から行けるようになった。この相互運転により、りんかい線の車両は6両編成だけでなく、10両編成でも走るようになり、りんかい線、埼京線相互の車両が運行することになった。
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