情報は2011年6月現在

旧・二条城跡
(京都府京都市中京区)
旧・二条城石碑

 仕事で奈良と京都に行きました。3年前も仕事で来ましたが今回は前回以上にプライベートの時間はなかったのですが、なんとか時間を捻出して歴史スポットに行きました。「京都の戦国に関する史跡」の写真を取ってきました。金閣や清水寺などと違う、ほとんど観光スポットにもならない石碑などをお楽しみください。


旧・二条城復元石垣
 京都市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」の近く。京都御所の南西部に復元展示されている「旧二条城石垣」です。地下鉄烏丸線の工事をしたときに発見されたものだそうで、それを移設復元展示したものだそうです。


旧・二条城石碑
 さらに、同駅の近くにある「平安女学院」の敷地内に、旧・二条城の石碑が建っています。旧二条城とは現在の二条城とは違って、室町時代の晩年に、織田信長が自らが奉じて入京した室町幕第15代将軍のために1569(永禄12)年に作った将軍座所です。70日間という突貫工事で作られたものだそうですが、石垣はなかなか当時のものとしてはなかなか堅固なものだと思います。
 ポルトガルからの宣教師ルイスフロイスの記録などによると、旧・二条城は「急ごしらえにしては四方に石垣を高く築き、内装は金銀をちりばめ、庭は泉水、築山が構えられた豪華な城郭であったと推測される。」(上記写真看板より)


足利義輝邸
 さらに、同学院の一角には、「斯波氏武衛陣・足利義輝邸遺址」の石碑があります。室町時代の前半には三管領の一人だった斯波義将の邸宅があったそうで、応仁の乱で焼失したと言われます。そして室町時代の晩年になると、足利義輝の邸宅が建てられたといます。義輝暗殺事件で邸宅も炎上。そしてその後に「旧二条城」が建立されたわけです。石碑の建立は、平安女学院の敷地のため、同学院が建立したものだそうです。


近くの庭石
 石碑の近くのマンションの外庭にこんな大きな石がありました。こんな無造作に置かれているというこは、ひょっとしたら旧二条城の庭園に使われていた石かもしれません。こういう例は京都ではよくあるらしいです。


京都市営地下鉄東西線・二条城前駅
 そういえば、現在の二条城がある最寄りの駅である京都市営地下鉄二条城前駅には、上記のようなちょっとした歴史コーナーがあり、地下鉄建設で発掘された遺跡などが復元展示されています。11世紀の縦板井戸や中世京都の石組み井戸の遺跡なども展示されていて、ちょっとお得な気分です。


京都戦国地図本
 今回の京都の散策はこの本を使いました。地図とセットになっているし、おいしいご飯のお店も紹介されていて、とってくもお得でした。『京都戦国地図本』(ユニプラン.2011年.900円) 

 金閣や清水寺などのメジャー史跡だけじゃない。古くからの京都の歴史を感じることができました。せめて室町将軍邸でも復元してくれないかなあ。


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