情報は2007年8月現在

一篠神社 他
(高知県四万十市)

 高知県の初観光地は中村(現四万十市)である。中村は中世戦国時代に公家・一条氏が下向し土着したことで、小京都と言われるような都市が広がった地である。その後も一条氏の勢力範囲は広がっていき、戦国公家大名と言われるほど成長したのである。
 中村の市街には、中村城跡があり、模擬天守閣の中に四万十市立郷土資料館(旧・幡多郷土資料館)がある。

(↑四万十市立郷土資料館)
今回は企画展の展示料込みで大人一人400円。土佐一条氏関係の展示がちょっとでもあればいいなと思いきや、今回の企画展示が「幡多における一條・長宗我部時代展」であった。一条氏の文書や一条兼定のイメージ画像などの展示など、一条氏の展示もボリュームいっぱいであった。

(↑一条兼定イメージ像)
1階は自然系の展示、2階は企画展、3・4階は考古学展、5階は民俗系展示、6階展望台となっていた。4〜6階はほぼスルーしたが、展望台からみた中村市街の景色はすばらしかった。資料館の方に一条教房の墓と、一条房基の供養塔の場所を聞いて退館。訪れた時には「幡多における一條・長宗我部時代展」という特別展が行われていた。




 一条教房の墓はちょっとわかりずらいところにあった。それでも、土佐一条氏の開祖ということもありこのように地元の人からも(多少なりとも)気をつかってもらって、墓があるというのは中世マニアとしては嬉しい。畠山義綱の墓も能登にあればどんなに嬉しかったか…。



 一条房基もなかなかの武将(?)だったらしいが、戦いに疲れ自殺したという。房基の墓がないので供養塔を地元の人が建てたと言う。郷土史を大切にする地元の人がいるというのは、なんとも嬉しいことです。



 そして、中村観光の最後に、一條神社に行く。とても大きな神社だと思っていたのに行ったら実際には結構小さかった。神社の目の前には少し大きなスーパーがあり、車が大混雑。訪れるのも大変だった。この一條神社のある丘陵は土佐一条氏の居館のあった場所と推定されており、「中村御所跡」と呼ばれている。そこに、土佐一条氏をしのぶ有志によって建立された神社だと言う。一条氏は中村の人たちに大切にされていたんだなということを再確認し、一條神社で旅のお守りを購入して次の目的に向かった。


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