情報は2007年8月現在

阿波公方・平島館跡
(静岡県浜松市引佐町)
阿波公方

 徳島県阿南市(旧那賀川町)。ここには阿南市立阿波公方・民俗資料館がある。この阿波平島にはなんと室町幕府14代将軍・義栄とその父の義維の墓がある。この父子はこの地にゆかりのある人物で、この阿波を拠点に中央に進出し、三好勢の支援を得て義栄が将軍となったのである。また、義栄の子孫である足利氏は江戸時代にも同地に残り、この地方の文化的発展の一端を担ったのである。そういった歴史ゆえ、あまり脚光を浴びないマイナーな存在である14代将軍・義栄がこの資料館では結構大きく取り上げられているのである。こんなおいしい資料館を私が放って置くわけにはいかない。しかも、同資料館には14代将軍の小説や漫画本が発売されていると同資料館サイトで知ると、もう居てもたっても居られなくなった。「よし、今年は四国に行くぞ」と思ったのは、同資料館があったからである。


阿波公方
 昼ちょっとすぎに資料館に到着。のどかな田園風景広がる中にこの資料館はある。入館料200円。館内には平島御所跡から発掘された伊万里の椀やかわらの一部などの他に、10代将軍・足利義稙、足利義維(義冬)、足利義栄の木像(模造)もある。
阿波公方
(↑足利義栄木像)
また足利氏の紹介VTRも詳細でわかりやす約15分ほど(私は関係ある部分だけみて、あとは展示品を見てました。余裕のある人はじっくり見て!)。資料販売では平島足利氏の小説、漫画本、書籍の3冊を購入。3000円也。


阿波公方
安い!湯築城資料館、幡多資料館と四国で3つの資料館を見学したが、一番書籍に力を入れているのがここ阿波公方資料館である。


阿波公方
さて、資料館からあること3分。ちょっと土が盛り上がっており木が多いところに、「平島館跡」碑がある。
阿波公方
これも平島御所の史跡に巡りにぜひ。周りが田んぼなのでもしこの辺りをすべて発掘するとさらに多くの遺構が発掘されるであろうことが推測される。結構大きな館があったのであろう。


 次は足利義栄らの墓がある西光寺に行く。


阿波公方
ここ西光寺は先の阿波公方資料館から車で10分ほどのところにある。室町幕府10代将軍・義稙と、14代将軍の父・義維(義冬)、14代将軍・義栄の墓がここにある。
阿波公方
(↑足利義栄の墓)
また、江戸時代にもその子孫も同地にあって「公方さま」とよばれ尊敬されていたと言う。さすがに西光寺には立派な墓がたっている。義稙は流れ公方と呼ばれ、京を細川政元に追われ近江、越中、周防と各地を転々とし、やっと京都に戻ったが、細川高国と対立し、阿波で病没。義維(義冬)は、将軍になる夢叶わず。義栄は将軍となるものの、将軍就任から7ヶ月して病没してしまうという不運を抱えている。3人は安らかな死を迎えることができなかったのである。しかし、この3人は生涯を懸命に生き抜いた人たちであるとも言える。時局に対して必死にもがき苦しみ、そして果てていったのである。せめて、眠る場所くらいは静かな、そして味方が多かった同地にあるというのが、私にはとても救いに感じる。そんなことを思いながら、足利氏3人の墓にお参りして同寺を後にした。


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