情報は2011年9月現在

会津若松城(鶴ヶ城)
(福島県会津若松市)
会津若松城

 東日本大震災からの復興途上にあり、原発問題を抱える福島県。その復興支援の一助になればと2011年9月10日(土)〜9月11日(日)に歴史友達の武藤舜秀様と、福島に旅行に行ってきました。その旅行で訪れた会津若松城(鶴ヶ城)の紹介です。会津若松城(鶴ヶ城)は2010年に城の屋根の瓦が江戸時代末期の当時を復元するために赤瓦に葺き替えられたので、ぜひ行ってみたいと思っていました。また、2003(平成15)年8月に福島に妻と旅行に行った際、一週間前にディーラーでオーバーホールしたばかりの能登号にマシントラブルがあって、ディーラーに怒りの電話をしていました。能登号のことが心配で心配で、せっかく会津若松城の駐車場まで行ったのに、天守閣まで行くのをやめてしまいました。なので、自分自身2003(平成15)年のリベンジという意味もありました。


会津若松城
 会津若松城の駐車場は有料です。でもすごく安いです。天守閣をゆっくり見て回っても300円しかとられませんでした。城の駐車場は2つありますが、三の丸駐車場がおススメです。その理由は、目の前に「福島県立博物館」があるので、城を見たついでに博物館も見ることができるからです。では、さっそく入城します。


会津若松城
 会津若松城は、地元では「鶴ヶ城」(つるがじょう)と呼ばれています。なので、今後今回はその呼び名で統一したいと思います。天守閣にある展示がリニューアルされたみたいで、見応えがありそうです。


会津若松城
 三の丸駐車場から、二の丸へは土橋を渡っていきます。
会津若松城
 鶴ヶ城は東北の譜代大名松平家の居城だけにかなりの規模を誇ります。二の丸の堀も土塁もかなりの高低差です。土橋近くだけ空堀になっていましたが、奥は水堀になっています。

会津若松城
 二の丸の門です。かなりの大きさです。2011年3月11日の東日本大震災の影響で、少し石垣がズレていました。それでも全く崩れないところがスゴイ技術ですね。


会津若松城
二の丸の南部はテニスコートになっていました。
会津若松城
二の丸の北部は、「伏兵郭」と呼ばれているそうです。しかしここもテニスコートになっていました。ソフトテニスをやっていました。あ〜、僕もソフトテニスがしたいよ〜。ってそうじゃなくて、やっぱり城郭なら、城郭として使用してほしいですね。


会津若松城
 二の丸と本丸の間にも水堀があります。かかっている橋は「廊下橋」と呼ばれるそうです。とてもきれいな木橋です。


会津若松城
 廊下橋の先には櫓門跡と枡形が見えます。
会津若松城
かなり大きい枡形です。
会津若松城
櫓門へと続く階段です。かなりの段数があります。それだけ大きいことを感じさせます。


会津若松城
 さて、いよいよ鶴ヶ城の天守閣に着きました。入場料500円を払うと、企画展の先着プレゼントということで「会津塗の箸」をくれました!やったぁ〜。
 鶴ヶ城の天守閣が取り壊されたのが1874年。再建されたのが1965年。ですが、再建当時は江戸時代当初屋根は江戸時代当初の黒瓦でした。それを江戸時代末期の姿に近づけるため赤瓦に2011年葺き替えられました。
 5層の天守閣の中は展示をしています。会津藩の歴史などを詳しく知ることができます。戊辰戦争の白虎隊の話は見ているだけでも辛くなってきます。また今回は企画展として「保科正之


会津若松城
 会津藩と言えば、やっぱり幕末の藩主・松平容保公です。尊攘派が吹き荒れるなか、火中の栗を拾う京都守護職の拝命。そして戊辰戦争の敗北と不運な武将です。とてもイケメンで、幕末萌えにはぴったりです。


会津若松城
 5層の天守閣の5階からの眺めです。会津若松の街が一望できます。また、新政府軍に砲撃された小田山城もよく見えました…。


会津若松城
 天守閣内にある売店です。お土産物が売っています。くるみゆべしなどの会津の銘菓から「会津若松へ行ってきました」などのメジャーな?クッキーなどもあります。私はこれを買いました。
会津若松城
 赤べこの人形は会津の名産品。カワイイから子どもたちにお土産として「赤べこクッキー」を買って帰りました。職場に「赤べこ日和」というフワフワお菓子のお土産を買いましたあと、鶴ヶ城の置物とキーホルダーも購入。また、書籍の販売も充実しています。松平容保などの江戸系だけでなく、葦名時代の本も売っていてビックリ。即購入しました。お土産と書籍代で合計6500円也。買い過ぎた(笑)


 次は「南走長屋」に参ります。
会津若松城
この細長い建物が「南走長屋」です。先にあるのが「干飯櫓」です。こちらは2000(平成12)年に復元されました。どちらも、天守閣から入館できます。


会津若松城
長〜い廊下が続きます。やっぱり走りたくなりますね。だから「南走長屋」と呼ばれるんですね。
会津若松城
この長屋では、このように展示がされています。発掘調査や復元の様子を説明しています。また、なぜか池田屋騒動の再現模型もありました。
会津若松城
こんな感じで、籠城戦の様子を再現した展示もありました。


「南走長屋」も「干飯櫓」も見学を終えると外にでます。
会津若松城
 外からみた天守閣と「南走長屋」です。かなりの迫力があります。


会津若松城
 南走長屋の折れ曲がっている部分には門があります。「鉄門」と呼ばれます。二の丸、本丸で櫓門がありましたが、こんな迫力のある門だったのかな〜と想像ができますね。



福島県立博物館
 鶴ヶ城(会津若松城)の三の丸駐車場の向かいにあるのが福島県立博物館です。徒歩1分で着きますので、城と博物館を見学するなら間違いなく三の丸駐車場へに車を泊めるのがいいです。
 福島県立博物館がなぜ県庁ではない会津に?と思っていたら、福島県は広いので、公的な機関を分散化していると言います。会津若松市に県立博物館。福島市に県立図書館。白河市には埋蔵文化センター機能があるそうです。石川県のような金沢一極集中と違いますね。東京都も23区一極集中で、多摩地区は石原都政になってどんどん切り捨てられています。ムカつく…おっと話がそれました(笑)


福島県立博物館
 この模型は阿津賀志山合戦のようです。この合戦は、藤原清衡が頼朝方を迎え撃つために築いた基地だそうです。そうか、鎌倉時代初めまで福島以北は大和朝廷の支配下ではなかったんですね。


福島県立博物館
 この館の模型は、伊達市にある梁川城です。明日訪問する予定の城で、城主は伊達稙宗でした。それにしてもこんな大きな庭を伊達時代に築いていたんでしょうか?16世紀になると庭もブームが枯山水になってきますが、これはしっかりと池があります。どうなんでしょ?もっと後世の庭?その考察はまた今度。


福島県立博物館
 県立博物館なので、中世だけではなく、古代から現代までの展示があります。中世もなかなか充実している展示でした。これは葦名盛氏の文書です。盛氏の坐像(複製)もありました。博物館が会津にあるんだから企画展で葦名氏などを取り上げてくれるといいなと思っていましたが、過去に葦名関連の企画展はなかったみたいうです。無念。


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