能登畠山氏七尾の歴史
4周年記念特別企画
−歴史サイト運営者の楽しみ方−

さて、当サイトも2002年11月25日で4周年を迎えます。
今回は歴史サイト運営者5年目を迎えた私畠山義綱が
歴史サイト運営者が味わえる楽しさ、辛さを独断と偏見(?)
で赤裸々に綴り、歴史サイト運営者の楽しみ方を伝授し
たいと思っております。どうか、最後までお付き合いください。

「良いホームページとの出会いのすゝめ」
 私が、能登畠山のサイトを作ろうとしたきっかけは、色々調べていくうちに自分で学んだことをまとめてみたくなったことです。資料を読んだりするだけでなく、自分でまとめればさらに理解が深まります。でも、ただノートに書くだけでは人目につかず勿体無いので、“インターネットで公開した”というのがホームページ開設の直接のきっかけです。私が大学二年生でまだインターネットを使い始めたばかりの頃、調べた事をインターネットで公開するという発想を与えてくれたのは、元「能登のぉと」管理人@遊佐きむち氏との出会いでした。遊佐きむち氏は私の1つ年上で、「ああ、私とほとんど同じ歳の人でも、このような素晴らしいホームページを持てるのか」と思ったんです。素晴らしいホームページ、素晴らしい管理人との出会いは、歴史へのいざないだけでなく、自ら可能性を見出す第一歩にもなります。素晴らしいコンテンツで新しい知見を発見したり、掲示板で思わぬ情報を手に入れることもあります。ネットの世界には数々の優秀な歴史系サイトがありますので、皆さんもぜひそういう良いホームページと出会っていただきたいものです。
「ホームページ管理者の喜びってなに?」
 「色々歴史を調べてはいるけど、ホームページ作りまではちょっとやりたくない。」そんな方もいるかもしれません。でも、ホームページ管理者ならではの喜びがあるんです。私のように畠山氏の氏族系サイトをやっていると、時々「畠山氏の子孫です。自分のルーツを探しにきました。」という人や「自分の家が畠山の家臣の家柄だったんできてみました。」という人が掲示板やメールで来たりします。その時、子孫ならではの貴重な情報や伝承などを聞いたりできます。さらに、掲示板等で他の方と仲良くなれば、資料のやり取り・交換などもできます。私のように社会人になっては遠くの図書館にいって資料探しをするというのはなかなかできなくなります。そこで、持っていない資料をお互い郵送でやり取りしたりすることも多々あります。それだけでなく、色々な情報交換や新しい考え方なども聞けてとっても有用です。
 そういった、情報収集以外にも管理者の喜びがあります。それはホームページ運営での場面です。多くの運営者の方はサイトにカウンターをつけ、サイト訪問者の述べ人数を計っています。やはりこの数が伸びれば嬉しいです。当サイトも亀の歩みながら70,000HITSを頂く事ができ、やっと少しは自慢できるカウンター数になりました(もっともっと多くのカウンター数のサイトもいっぱいあります)。それに、掲示板に書かれるキリの良いカウンター数になった時や○周年目に達した時のお祝いの言葉。これもすごく有り難いですし、嬉しいです。さらに、自分のホームページを「リンクさせてください」と掲示板やメールできたりもします。こんなこともあって多くの人が自分のサイトを“見ていてくれる”“応援してくれる”と思え、「よし、また頑張ろう!」って気持ちも湧いてきます。
 さて、私はホームページをずっと公開し続けているうちに段々と学習面での心境変化が見られるようになりました。それは、「もっと色々なことを知りたい」と思うようになったことです。サイト開設当初、私は「能登畠山に関係するものを集める」ことだけに夢中になっており、全体の歴史の流れを読んだりすることはあまり好きではありませんでした。しかし、詳しく畠山を調べていくうちに、他大名家との共通項や違いを見出せるようになり、それを突破口に周りの勢力を調べるようになりました。その知的欲求は徐々に広がり「能登畠山→越中神保→加賀冨樫・本願寺→中世北陸全体→中世全体→日本史全体→世界史」と興味が沸いてきました。もちろん畠山が今でも1番好きなことには変わりは無いのですが、直接畠山と関係ないことでも、意外と勉強してみると面白かったり、ひょんなことから畠山に繋がっていたりして楽しんで勉強しています。これは歴史を面白く勉強する秘訣だと思います。こういう気持ちで歴史を勉強すれば、中学・高校で嫌々歴史上の事件を暗記したような辛い学習から解放され、ホントの歴史学習ができると思います。
 地域史の学習からスタートしたまだまだ日の浅い歴史家(私も日の浅い歴史家ですが)に、歴史を学ぶ諸先輩方は「狭い地域の歴史ばっかり見てないで、もっと広い見地からも学べ」と言いますが、私はその必要性はないと思います。何故なら、「狭い地域の歴史をどんどん追及していけば、いずれ必要に駆られて広い見地の勉強もすることになるから」です。きっとその時は「他の地域を調べるのは面倒臭い」とは思わず意欲的に勉強するようになると思います。かくいう私がそうでしたから。だから、とりあえずは自分が興味をもって調べた分野をとことん調べてみて楽しんで勉強しましょう。
「ホームページを盛り上げるには?」
 さて、いままでホームページ管理者の喜びについて書きましたが、開設した当初からこんなにたくさんの喜びを味わえることはまずありえないと思います。私も曲がりなりにも4年間管理者を続けて来た結果ここまで認知されるサイトになったのです(もっと認知され有名なサイトはいくらでもありますが)。では、ここで私が考えるホームページを盛り上げる4ヶ条をご紹介しましょう(もっともこれがすべての人に当てはまるかどうかはわかりません。自分サイトですから自分らしく運営するのも一つの方法です。)。
一つ、最初から完璧はない、訪問者と一緒にサイトも成長すべき
(最初から完全無欠なサイトを作ろうと言うのは無理があります。それより、構成途中でもアップして徐々にコンテンツを充実させていった方が訪問者の応援にも支えられ管理者のやる気が持続します。私が4年間サイトを続けて来れたのもすべて、訪問者のたくさんの応援のおかげです。)
二つ、ホームページには必ず「掲示板」を設けこまめにレスをするべき
(サイト内で1番盛りあがるのは交流が生まれる掲示板です。メールアドレスを記するよりも掲示板設置の方が俄然盛りあがります。また、せっかくの交流の場も管理人がレスをしないで放置していれば、交流は死んでしまいます。ぜひ管理人が率先してまずレスを!)
三つ、普段は謙虚に時には毅然と対応すべき
(尊大な人は当然嫌われます。自分が間違えた時には謙虚に指摘を受け入れましょう。ただ、荒らし行為や秩序を乱す行為は毅然とした対応をしましょう。でないと良識ある掲示板常連客は逃げてしまいます。)
四つ、運営は自分の生活にあわせて無理しない
(サイトの運営はそれ自体で生活(収入を得る)できるものではありません。ですので、更新ペースなどは自分の生活にあったリズムでやるべきです。無理に毎日更新などすると、学生時代ならいざ知らず、社会人になれば絶対にもちません。せっかく作ったサイト、閉鎖するのももったいないので、ゆっくり自分のペースで運営しましょう。)

以上のことは4年間の管理人生活からきた私の経験則です。参考になりましたか?

「最後に」
 平成14(2002)年11月25日で「能登畠山氏七尾の歴史」は4周年を迎えます。開設当初からご訪問下さった方も、最近からご訪問下さった方も、皆様本当に有難うございます。4周年を前になんとか70000HITSまでこぎつけました。この1年間で述べ30000人ものご訪問を頂き、私としても非常に嬉しく思います。ここまで、掲示板等で皆様の応援・激励があったおかげ頑張って来れました。これからも皆様の叱咤激励を頂き5周年へ向けて頑張っていきたいと思います。

平成十四年十一月十八日
畠山匠作源義綱(花押)



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