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ゲームの話(義綱’Sレビュー)
スーパーファミコン編

☆このコンテンツの見方☆
発売元:ゲームを発売した会社 発売年:ソフトが販売された年
ジャンル:ゲームのジャンル
ハマリ度(どれだけ熱中できるか) 内容度(どれだけ内容が深いか)
達成感(やった後に残る達成感) お薦め度(義綱お薦め度を示す)
作成日:このゲームレビューを作成した年月日。
★が多いほど良い(5段階評価)。

「アクトレイザー」
発売元:エニックス 発売年:1990年
ジャンル:アクション&シミュレーション
ハマリ度:★★★★ 内容度:★★★
達成感:★★ お薦め度:★★★★★
作成日:2005/01/06(Wed)
アクトレイザー
 世界を創造するゲーム。神と神を崇める人間と魔王と悪魔とが対立する世界。神は一旦魔王との戦いに敗れ地上から人間は消滅する。神は再び人間社会と平和を取り戻す戦いを開始する…と言うのがストーリー。ゲームはアクションパートとシミュレーションパートで構成される。人々が生活できる台地にするためにエリアごとアクションパートで魔物を倒し、その後シミュレーションパートで人間を増やしていき(シムシティー的構成)、人間が多くなると神の力もどんどん増していくので、その力で魔王を倒すという内容だ。
 アクションパート(難易度高め)とシミュレーションパート(難易度易しい)の2つが見事にバランスが取れていて、実にゲームがスムーズに進む良質なゲームである(アクションパートの難しさも、人間の成長=神の成長によってなんとかクリアできるので良しとしよう)。ただ、このゲームの凄さはもっと違う所にある。それはこのゲーム音楽である。一般にスーファミの音源ドライバは性能が悪く音質がチープになりやすいので不評を買っている。しかし、このアクトレイザーはスーファミ初期段階に於いて感動的で迫力のあるサウンドを奏ででしまった(それゆえ、この後スーファミユーザーの音楽の目が肥えて、音質に厳しくなってしまったのである)。特にフィルモア(最初に行くであろうエリア)のアクションパートの音楽は最高の出来である。とにかく、このゲームの質の高いサウンドを堪能してもらいたい。(またスーファミの機能のウリであった回転・拡大縮小機能がふんだんに盛り込まれているのも特徴である。)
 同ソフトが好評を博したので、このソフトの続編「アクトレイザー2」がスーファミで発売された。しかし、何を血迷ったかシミュレーションパートを完全カットしアクションパートだけになってしまっており、難易度高しで不評のため当然評価は低く「アクトレイザー3」が誕生することはなかった。

「ウイニングポスト」
発売元:光栄 発売年:1993年
ジャンル:競走馬育成シミュレーション
ハマリ度:★★ 内容度:★★★
達成感:★★★ お薦め度:★★★
作成日:2000/08/07(Mon)
改訂日:2005/01/06(Wed)
ウイニングポスト
 ウイニングポスト(以下WP略)は競馬ゲームでオーナーとなり、所有馬が数々のレースを制するのが目標である。馬を育成牧場で見定め購入し、よい厩舎(調教師)に預けレースに出走させる。WPは初代がゲームバランスがよくお薦めである(義綱は難しいゲームは好きではない)。このゲームが発売された頃は秋華賞などない旧プログラムであるが、最初の所有馬がマイルチャンピョンシップやスプリンターズステークスなどのGTはとれるが、天皇賞(春)などはまず取れないなど、ほどよい難易度でさくさく進む。所持金にもそれほど困窮することはなく、徐々にお金を溜めていき自分の牧場を持つことも可能である。牧場では自分で競走馬を生産することもできる。有馬記念も天皇賞(春)も勝てるようになるまで適度な時間で進むことができるのがこのゲームの醍醐味と言えよう。ゲーム中、かなり優秀な馬がいると国内レースを飛び出し、競走馬の最高峰フランス「凱旋門賞」に挑む事もできる。
 次作のWP2は、年間に数頭だけ目茶目茶強い「スーパーホース」がいてそれ以外はほとんどG1クラスは勝てない設定となっている。WP1はほどよい難易度で競馬を全く知らない人でも楽しめる(競馬用語解説機能付き)。中古でだいたい800円程度の値段も手ごろなので、お薦めである。

「かまいたちの夜」
発売元:チュンソフト 発売元:1995年
ジャンル:サウンドノベル
ハマリ度:★★★★ 内容度:★★★★★
達成感:★★★ お薦め度:★★★
作成日:2002/10/06(Sun)
改訂日:2005/01/06(Wed)
かまいたちの夜
 「サウンドノベル」というジャンルをゲームユーザーに確立たのがこのソフトである(このジャンルを最初に築いたのは同社製の「弟切草」である。)。類似品として「学校の○談」や「ざく○の味」など多数あるが、やはりこのソフトが一番である。ゲームシステムは小説を読んでいき途中で現れる選択肢を選ぶという、至って簡単で普段ゲームを全くしない人でもプレイできるもの。内容は大学4年生の主人公を操り、スキー旅行の最中で起こった連続殺人を解決していくというもの。ゲームを飽きさせない演出が随所に存在し、シナリオにもどんどん引き込まれ先が気になってしょうがなくなること間違いなし。殺人事件の内容もよく練られており、クリアした後にもさらに新しい選択肢が加わって最初とは全く違った展開もある。各国スパイ合戦やオカルトストーリーもの、はてやギャクセンス抜群のシナリオ、推理小説を読むのとは違った面白さがこのかまいたちの夜には集結されている。
 このゲームはプレステでリメイクされているが、スーパーファミコン世代の方ならぜひスーパーファミコンでプレイしてもらいたい。プレステ2などの高性能機種が当たり前となっている今ではなんてことはないものの、このゲームは実にスーファミ初の本格的実写撮りこみの画像で構成されており、スーファミでもかなりの画質を誇る内容である(当時の私はあまりの画像の綺麗さにビックリした)。ぜひスーファミで遊んでいただきたい。
 とにかくやり込むことができるゲームである。「ここでりせっとしろ」がでてくるまで頑張りましょう。ん?何のことかわからない?2002年になって『かまいたちの夜完全攻略本』が発売され、超隠しシナリオまで公開されているので、そちらを参照されたい。なお、2002年にプレステ2で発売された「かまいたちの夜2−監獄島のわらべ唱−」もなかなかの出来なのでお試しあれ(でも1作目に比べるとパワーダウンか)。

「提督の決断」
発売元:光栄 発売年:1992年
ジャンル:歴史シミュレーション
ハマリ度:★★★ 内容度:★★★
達成感:★★★★★ お薦め度:★★
作成日:2000/10/03(Wed)
改訂日:2005/01/06(Wed)
提督の決断
 このゲームは第二次世界大戦を描いたゲームである。プレーヤーは大日本帝国か連合国軍(米国)のどちらかの海軍司令長官を選んでプレイする。太平洋上にある基地をすべて占領するか、敵艦隊を全て撃沈すれば勝利となる。ロケット弾やレーダーなどの新兵器を日本が連合国よりも先に開発して歴史を塗り替える事も可能であるし、日本が中国・英国などと同盟を結ぶ事もできるし(英国と同盟を結ぶと英国艦隊が大日本帝国海軍と行動を共にする事になる)、歴史のIF(イフ)を堪能できるゲームである。
 プレイヤーは首相(大統領)でなく海軍司令官なので、兵器生産や国力増強などの国政を行うには陸軍と共同で開催するの陸海軍統合会議での可決が必要不可欠である。大日本帝国の場合は海軍が伝統的に「陸軍よりも下」という扱いであったため、海軍の要求はなかなか通らず、陸軍のわがままぶりを堪能することになる。1作目は舞台が太平洋に限られ(3作目から世界全てが舞台で4作目からは日本・米国のみならずドイツ・英国でのプレイも可能である)、戦車など陸軍系の兵器が存在しないなどの初期作ゆえの難点がある。2作目になると陸海軍統合会議がカードバトル方式となり、首相・大蔵大臣・外務大臣・陸軍大臣・海軍大臣の5者の駆け引きがあってなかなか面白いし、また少々の無茶ができるので楽しい(米国と開戦を避けられたり出来る)が、その他が難しくて初心者には敷居が高い(義綱は面倒くさくて2作目は断念)。その点、1作目は説明書無しでもなんとかなるくらいイージー設定で初心者にお薦めである。

「テイルズ オブ ファンタジア」
発売元:ナムコ 発売年:1994年
ジャンル:ロールプレイング
ハマリ度:★★★ 内容度:★★★
達成感:★★ お薦め度:★★★★
作成日:2000/07/18(Tue)
改訂日:2005/01/06(Wed)
テイルズオブファンタジア
 このゲームの一番の注目されるべき点は、なんとスーパーファミコンにして主題歌を歌うソフトなのだ!!このゲームが発売された1994年と言えば、プレステ・セガサターンが徐々にゲームシェアを伸ばした頃で、ユーザーは次世代機種(ここではプレステ、セガサターンを指す)の綺麗なビジュアルと、音声で台詞をしゃべるキャラクターや主題歌を楽しんでいた。この次世代機種ブームに影響された形で、押され気味のスーファミでも当時の持てるべき技術を総結晶させ、主題歌を歌うスーパーファミコンカセットを登場させたのである。注目の曲はゲームのオープニング曲であり、カセットを挿入するとイキナリセリフが流れ、その後「夢は終わらない」という歌が流れる。プレイヤーにはスーパーファミコンの技術の限界を超えた証としてこの曲をしみじみ聴いて欲しい!ゲームの内容はファンタジーRPGであるが、戦闘はちょっとしたアクション形式を採用しており、息のつかせない戦闘が展開される。戦闘やイベントなど数々の部分で音声によるセリフが流れ感動させられるし、ビジュアルもかなり綺麗であるので、まだプレイされていなユーザーは購入をお薦めする。
 このソフトはリメイク版としてプレステで発売されているが、「スーパファミコンなのに歌う!」のが素晴らしいのであって、このゲームはぜひスーファミでプレーしてもらいたい。ちなみに、オープニング曲(スーファミもプレステも同じ曲)はプレステのリメイク版発売と同時にCD化されて発売されている。「夢は終わらない−こぼれ落ちる時の雫−」(歌手:よーみ、発売元:Victor、発売年:1998年)

「ドラゴンクエストT・U」
発売元:エニックス 発売年:1993年
ジャンル:ロールプレイング
ハマリ度:★★★ 内容度:★★
達成感:★★★★ お薦め度:★★★
作成日:2001/01/11/(Thu)
改訂日:2005/01/06(Wed)
ドラクエ1/2
 ファミコンで発売されたドラクエT、ドラクエUを一緒にしてスーファミに移植したソフト。やはり「復活の呪文」が要らないので、スムーズに出来るのが最大の売り。ファミコン版ドラクエUでは53文字もの復活の呪文をいれ、何回「復活の呪文が違います」の言葉に泣いたことか(苦笑)そんな、昔の苦労ともおさらばさ…と思いきや、今度は「冒険の書」特有の悩みを抱えることになった。それは、「お気の毒ですが冒険の書は消えてしまいました。」である。そう、なんの拍子かデーターがふっとぶのである。でもスーファミソフトのバックアップメモリーの電池寿命は長くても5年程で、それを過ぎるとどんどん消えやすくなるので仕方がないと諦めるしかない…。どうしても 冒険の書を消したくない人は、プレイ前に電池交換を致しましょう(任天堂に依頼すると有料で交換できる)。
 さて、今回リメイク版の見所はなんといっても、ドラクエUのオープニング。海外版のドラクエUではムーンブルク城落城の様子とムーンブルク姫が呪いをかけられて犬にされた場面がオープニングに収録されていたが、初代ファミコン版ドラクエUでは容量の都合上、オープニングがカットされていた。これがスーファミ版で挿入されたのでリメイク版の1番の見所。無論のことではあるが、ドラクエTの主人公カニ歩きも解消されている。ファミコン版ドラクエTは、なにせ容量が512キロビット(つまり0.5メガ!)容であるので画面上のキャラが正面以外の方向を向けなかった、だから主人公を含む全ての登場人物がカニ歩きなのだ!他にも容量節約の豆知識としてドラクエTでは全てのカタカナ文字使えず、「イ・カ・キ・コ・シ・ス・タ・ト・ヘ・ホ・マ・ミ・ム・メ・ラ・リ・ル・レ・ロ・ン」の20文字と濁点及び「ー」(音引き)の組み合わせによってカタカナ文章が表記されている(『ドラゴンクエストの道』エニックス.1990年より)。であるので、ドラクエTに登場する人物、呪文、モンスターは全てひらがな及びこの20文字のカタカナで表記されている(考えてみれば廃墟となったドムドーラでロトの鎧を埋めてあった「ゆきのふ」の家。なぜ名前がひらがななんだ?って考えると妙になっとくがいく)。1度攻略本などで確かめてみよう。

「METAL MAX2」
発売元:データ−イースト 発売年:1993年
ジャンル:ロールプレイング
ハマリ度:★★★★★ 内容度:★★★★
達成感:★★★★★ お薦め度:★★★★
作成日:2005/01/06(Wed)
改訂日:2006/05/14(Sun)
メタルマックス2
 舞台は近未来。人類が築いた文明が崩壊し過酷な自然環境となった世界。信じられるのは己の力と残された文明遺産の「戦車」だった。主人公は戦車を操りモンスターを狩るモンスターハンターとなり世界を駆け巡る。そして、いつしか地球を大崩壊させた黒幕へと辿りつく…。
 RPGは中世・ヨーロッパが舞台という常識を見事に覆した作品。肉弾戦(人間が戦う)のと戦車戦(戦車で戦う)がうまくバランスがとられた作品である。戦車は装備品を買い換えることによってのみパワーアップする。つまり主砲を100mm砲から120mmロングTへと買い換えるなどより強力な武器を搭載するのである。また、戦車は改造可能で、車をチューンナップするような楽しさがある。この改造がたまらなく好きで同シリーズ作のファンであるという人はかなり多い。実際、一応決まったストーリーとエンディングはあるがかなり自由度が高くそれでいて完成された楽しみがある良質なゲームである。
 METAL MAXシリーズは「METAL MAX」(ファミコン)、「METAL MAX2」(スーファミ)、「METAL MAX R(リターン)」(スーファミ・ファミコン版のリメイク)の3作が発売されている。どの作品も同じように自由度が高く完成されたソフトである。あえてあげるとすればシステムが確立された「METAL MAX2」が戦車改造も色々でき面白い。なお、METAL MAXシリーズの発売元であるデータ−イーストが破産し倒産してしまったので続編「METAL MAXワイルドアームズ」は開発が中止されてしまった。しかし、「竜退治」にも「最後の夢」などのRPGに飽きた人に強烈に支持された同シリーズは復活希望が多くあり、(株)サクセスが「METAL SAGA 〜砂塵の鎖〜」(2005年発売)として復活させた。ちなみに「METAL MAX」という同シリーズの名前は、破産したデータイーストから版権を購入した会社が、(株)サクセスに名前を使わせることを許可しなかったので(ホント腹立つ会社だ)、同シリーズは「METAL SAGA」シリーズとなったのである。

「Romancing Sa・Ga2」
発売元:スクウェア 発売年:1993年
ジャンル:ロールプレイング
ハマリ度:★★★★ 内容度:★★★
達成感:★★★★★ お薦め度:★★
作成日:2000/11/01(Wed)
改訂日:2005/01/06(Wed)
ロマサガ2
 RPGにしては異色なシステムを導入するこのゲーム。それは、主人公が帝国の皇帝であり旅の途中で「お金に困る事が無い」ということ。それだけに自分の領土の武器屋・防具屋でアイテムを購入しても代金は取られない。それだけにほとんど強力な武器防具は売ってないので、ダンジョンで見つけなければならないが…。さらに特徴的なのが、ゲーム自体が帝国の歴史になっていく点である。主人公の国は最初こそ小さな帝国(アバロン帝国)であるが、ストーリが進めると帝国領はどんどん拡大し、国の財政的も豊かになり、帝国大学や魔術研究所、帝都新市街地などの建築ができる。また、大きなイベントをクリアしていく度に皇帝が代替わり主人公が交代する(前の皇帝が得た特技などは次期皇帝に遺伝・継承される)など、なかなか斬新なアイデアなてんこもりのゲームである(それだけに賛否両論が多いのであるが)。また、今作は音楽も非常に質がよいのも特徴である。
 難点といえばスクウェア特有のゲームバランスの悪さ(戦闘のバランス)や、イベントがどうしても戦闘中心になるなどの点は相変わらずである。しかし、ストーリ自体が非常に新鮮で、特にエンディングでその達成感を感じられるし、スクウェア特有のラストボスの滅茶苦茶な強さも、「クイックタイム」連発で簡単にクリアできる点で、初心者でもなんとかクリアできるゲームに仕上がった(だから義綱ででもクリアできた)。根気のある人にお薦め。ちなみに、このゲーム攻略本がないと色々なイベントを見落としてしまうので必須である。

「Romancing Sa・Ga3」
発売元:スクウェア 発売年:1995年
ジャンル:ロールプレイング
ハマリ度:★★★★★ 内容度:★★
達成感:★★★ お薦め度:★★
作成日:2006/05/14(Sun)
ロマサガ3
 SFC後期に作られた作品で、グラフィックに定評のあるスクウェだからこそできる素晴らしい画像もこのソフトの売りのひとつである。また、「トレード」イベントでRPGの全世界をまたにかけて、M&A(投資買収)ができるミニゲームは非常にバランスがよく、完成度が高い。ぶっちゃけ言うとこのトレードイベントが本編よりも評価が高いのではないかと思うほどである。肝心な本編RPGは、前作の帝国皇帝であるという特殊な形ではなく、初代ロマサガと同じように、複数人(今作は8人)の男女から主人公を選んで冒険するというタイプである。世界観が非常によく作りこまれているので、イベントに引き込まれ、感情移入しやすい。しかし、その反面戦闘と成長のバランスが悪く、金稼ぎや成長が非常に難しい。そのため、イベントの面白さやグラフィックの綺麗さなどで得られる満足度が、レベル上げ、お金稼ぎの苦労で半減してしまうというデメリットがある。
 ちなみに今作は本当に音楽の質が高い。インターネット上では今でもロマサガ3の音楽MIDIが溢れている。特にラストボス戦の音楽は、本当に戦いを盛り上げるすばらしいできで、戦闘を止めて聞きほれてしまうほどである(作曲MintJam)。ぜひ、サウンドトラックやMIDIで聞いてほしい一曲である。


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