名古屋鉄道の話

地方大手私鉄

名鉄犬山線（犬山遊園－新鵜沼間）にて

　名鉄犬山線のこの場所。ちょっと前ならかなり珍しい路線だった。というのは、普通電車が一般車両（車）と橋を共有していたのだった。しかし、それでは車の交通量の多いこの場所では渋滞必須との観点から、新たな橋がこの横に設けられ自動車と名鉄の共有は終わった。丁度この写真では、今まで共有していた橋の道路部分を削って枕木などと交換している最中である。ちなみに、「電車でＧＯ！名古屋鉄道編」（ＰＳ）で、この線（犬山線）がでてくるが、同ソフトを完成させた当初はまだ列車と車が橋を共有しているらしく、貴重なものが見れる。興味がある人は一度プレイして見ては

「廃止路線」2000/10/24(Wed)更新: 　名鉄が廃止を打ち出した路線は、同社が採算ラインとする１キロ当たりの利用者数（輸送密度）が３万人を大きく下回る路線という理由で、廃止する岐阜県の４路線の輸送密度は平均で１３００人。愛知三河方面の廃止予定路線では沿線自治体が最長で赤字を３年間保証することで、廃止を先送りすることで廃止のとりあえずの延期が決定。一方、岐阜の線は赤字幅が多額の為、自治体の資金投入は困難であり廃止の届け出となった。
　にしても、２０００年３月の鉄道事業法の規制緩和で、「路線を廃止する１年前に運輸大臣に届け出れば地元同意は必要無し」ということで、路線廃止が加速している。これは規制緩和の悪い例であるが、緩和されてしまった以上、地元の人も鉄道を存続させるならもっと乗る努力もしなければならない時代になってしまったようだ。

名古屋鉄道のＤＡＴＡ

ＤＡＴＡ	営業キロ	輸送密度	平均乗車キロ	平均運賃	輸送人員	運賃収入	現業経費	粗利益	営業係数
ＤＡＴＡ	営業キロ	輸送密度	平均乗車キロ	平均運賃	年間(千人)	年間(千円)	年間(千円)	（千円）	粗利益	償却後
名古屋鉄道	508.2	37994	12.4	12.30	568660	90824360	52815475	38008885	58.2	83.4

上記ＤＡＴＡは名鉄の鉄道線のみのＤＡＴＡ
（『鉄道はクルマに勝てるか』川島令三著、中央書院、１９９８年）より
ＤＡＴＡの年次は平成８年度だと思われる。（ＤＡＴＡ用語解説）

ＢＡＣＫ