バスと新幹線

義綱の推薦図書


『太陽と惑星』
Newton別冊太陽と惑星
2006/06/24(Sun)更新
 当たり前のように我々が生きている今。しかし、地球がこのような水があり我々が住めるような美しい惑星になれたのはあまりにも奇跡的な要因が重なった結果なのである。あと地球が10%太陽に近かったら。金星と同じように灼熱の星になっていかもしれない。もう少し地球の大きさが小さければ、大気が固定せず生命に必要な酸素が宇宙空間に逃げていたかもしれない。まさに地球は生命豊かな宇宙空間の中で奇跡の星なのである。しかし、大宇宙は我々が想像を絶するほどの大きさで、おそらく地球と同じような生命が住まう星があるであろう。ただ、この太陽系の中で今現在生命が存在する惑星はただひとつなのである。
 この我々の身近にある太陽系。いったいどんな星の集まりなのであろうか。なぜ、地球の双子星と言われた金星が灼熱地獄になったのか。将来我々が火星に住める日は来るのか。そして、1930年に発見された「太陽系第9惑星」の冥王星。2003年に発見された「太陽系第10惑星」になる可能性もあった2003UB313(愛称:ゼナ)。そして冥王星の外に広がるエッジカイパーベルトと呼ばれる太陽の周りを周る無数の小さな星。太陽系は実は身近なようでまだまだ発見されていないことがたくさんあるのである。そして、2006年8月24日、冥王星は「太陽系第9惑星」としての地位を剥奪された。現在太陽系は8つの惑星となったが、なぜこのような太陽系の新たな惑星の存在を閉ざす結論が出されたのか。同本で勉強したい。
 この本は太陽系の成り立ちと、その最期までの具体的な様子、水金地火木土天海冥の惑星の詳細な様子を紹介している。冥王星の「惑星降格」をきっかけに、まず地球のこと、いや太陽系のことを通して宇宙を学びたいと私は思う。
監修 水谷仁
書名 『太陽と惑星』
出版社 ニュートンプレス
刊行年 2006年
値段 \2,300
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『こんな市名はもういらいない!』
こんな市名はもういらない!
2006/06/24(Sun)更新
 2000年に閣議決定された「市町村合併後の自治体数は1000を目標とする」という方針の下、合併債や合併後の地方議員の温存策など特例が奨励され、平成の大合併が始まった。このアメとムチの国の政策により市町村合併が進み、全国に3000ほどあった自治体数が2000を割るほどまでになった。しかし、合併して新市となる自治体名はとんでないものばかりだった。西東京市(東京都)を始め、さいたま市(埼玉県)、南アルプス市(山梨県)、伊豆の国市(静岡県)、太平洋市(千葉・実現せず)、南セントレア市(愛知・実現せず)などの話にならないほどの市名の他、方角+県名や旧国名を冠する安易な市名が流行し、歴史的地名はまさに絶滅寸前である。
 著者は"歴史的・伝統的地名保存マニュアル”と副題に挙げ、日本全国のおかしな市名を地名の根拠を例に挙げながら批判し、どうすれば歴史的・伝統的地名を残せるのかを説明している。
 しかし、私が住んでいる市も昭和の大合併で誕生した、旧自治体名のつなぎ合わせ(○△町+☆◇村=○◇市という具合)だったのであるが、その名前は気に入っているのでそれはご愛嬌。とにかく歴史的地名を残した七尾市(石川県)は万歳する一方、陳腐な名前のさいたま市は私は「埼玉市」と書いて手紙を出すのである。
著者名 楠原祐介
書名 『こんな市名はもういらない!』
出版社 東京堂出版
刊行年 2003年
値段 \2,200
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『夜回り先生と夜眠れない子どもたち』
夜回り先生と夜眠れない子どもたち

2006/05/14(Sun)更新
 私がもっとも尊敬する「教員」(と言ってもすでに退職されてしまったのだが)が、この水谷修先生である。水谷先生を私が始めて知ったのは、講演会に行ったからである。講演内容は「中学生とドラッグ」である。この現代で少年少女にドラッグがどれだけ出回ってしまったか。水谷先生の話によると「ドラッグ中毒は遠い世界の出来事ではなくなっている」とのことだった。今や繁華街に行けば簡単に「脱法ドラッグ」など手に入ってしまう時代である。講演で水谷先生は、ドラッグが簡単に手にはいってしまう状況とドラッグに陥った少年少女がどんなに辛い状況になったのか、非常にわかりやすく、そして実体験を交えて説明してくれた。なにしろこの水谷先生は、夜の渋谷・新宿など若者が夜集まる繁華街をパトロールして回っているのである。その姿から、水谷先生は「夜回り先生」と呼ばれるのである。夜間高校の教員勤務を終えて、夜回りをする。そして、少年少女に一生懸命話しかける。この先生は少年少女を助けたいと一心に願っている。だからこそ水谷先生の言葉は、非行に走る少年少女たちに届くのであろう。私にはこの先生の真似はとてもできない。これほど自分と自分の家庭を犠牲にして献身的に世の中を救おうとすることなんてできない…。水谷先生がやっていることは教員だけでなく「誰にでもできること」である。だが、その誰にでもできることを何年にも渡ってやることは大変難しい。心から水谷先生を私は尊敬しています。
 この本では、先生の夜回り活動と、夜眠れずに水谷先生に助けを求める子どもたちの様子が書かれている。現代社会の子ども理解に非常に役立つ一冊である。
著者名 水谷修
書名 『夜回り先生と夜眠れない子どもたち』
出版社 サンクチュアリ出版
刊行年 2004年
値段 \1,400

『月刊ホームラン4月号』
月刊ホームラン4月号
2006/05/14(Sun)更新
 『月刊ホームラン』私はこの雑誌を97年から知っています。あまり有名ではない同紙(おっと失礼)ではあるが、ほそぼそと高校野球などを取り上げている同紙だが、そんな中でも多分結構売れている(と思われる)月号がある。毎年の4月号である。日本プロ野球界の徹底分析で知られる。12球団の投手・野手の戦力分析と予想成績から監督の手腕分析まで。新外国人の戦力分析。球界知識人たちによる順位予想。対戦相手別の分析と見どころ情報。観客動員数予想。各種タイトル予想。ドラフト予想までと、幅広い範囲を網羅し、野球観戦のお供にもってこいの本である。これがあれば、ちょっとは知った気になって野球が見れる。ということで、私は毎年4月号を買い続けて、今年で10年目になった。
著者名 大西鉄弥(編集)
書名 『月刊ホームラン4月号』
出版社 日本スポーツ出版社
刊行年 2006年
値段 \890

『ビジュアルワイド江戸時代館』
江戸時代館
2002/12/03(Tue)更新
2006/05/14(Sun)改訂
 先日、私は久々に中世史以外のお高い本を買ってしまいました。それがこの本『ビジュアルワイド江戸時代館』(小学館)です。江戸時代の政治・習慣・風俗などビジュアルでよく説明されていて本当に楽しめる本です。『クロニック戦国全史』の江戸時代版とも言える内容を持っています。本の厚さも『クロニック戦国全史』の厚さの2/3くらいあるので、なかなか本を置く場所の確保が大変ですが、これを読んでもっと江戸時代のことを良く知りたいと思います。江戸時代といえば、現代生活と大きな違いがあるので、無論絵や写真で見るほうがわかりやすい。そんな声に答えたのか、よくできている本である。
 ちなみにこの本2003年2月28日までは特別価格9975円。しかも今ならおまけの付録『時代劇お楽しみブック』までついて来る!って私は小学館の回し者ではありません。後年発売された、『ビジュアルワイド明治時代館』はいまいちだったような気がする・・・。
著者名 竹内誠(監修)
書名 『ビジュアルワイド江戸時代館』
出版社 小学館
刊行年 2002年
値段 \11,025

『江戸幕閣人物100話』江戸幕閣人物100話
2002/10/06(Sun)更新
2006/05/14(Sun)改訂
  江戸時代の活躍した幕府首脳の人物の歴史を記す書籍です。徳川家康の時代から幕末まで扱い、幕府諸機構の成立過程や商品経済に巻き込まれた幕藩制度をどう幕閣の者が立て直したのか。さらに、幕末の幕府側ではどのような動きがあったのか、これ1冊でわかります。『戦国大名系譜人名事典』のように使いやすいのでぜひお勧めです。
著者名 萩原裕雄
書名 『江戸幕閣人物100話』
出版社 立風書房
刊行年 1992年
値段 \1,500

『マンガ ドラゴンクエストの道』
画像ただいま準備中


2002/10/06(Sun)更新
2006/05/14(Sun)改訂
 言わずと知れたRPGの名作「ドラゴンクエスト」誕生秘話がマンガで描かれています。ドラゴンクエスト(FC版)がでた1988年はファミコンが家庭用ゲーム機として定着したばかりの頃、ゲームをプレイする子ども達がRPGなどというジャンルをまだ知れなかった頃にどうやって面白いゲームを作るか、認知してもらうかということに苦心した制作現場が描かれています。ドラクエ1(FC版)をプレイした人にはぜひ勧めたい1冊です。
著者名 石ノ森章太郎(監修)
書名 『マンガ ドラゴンクエストの道』
出版社 エニックス
刊行年 1990年
値段 \880

『バターはどこへ溶けた?』バターはどこへ溶けた?
2001/05/25(Fri)更新
2006/05/14(Sun)改訂
 この本を最初にみかけた時、私は『チーズはどこへ消えた?』の続編かと思っていた。もとより前掲書がそれほど、私の趣味趣向にはあわなかったので無視していたが、ある事を知ってからこの本を手に取り、買った。それは、この本が『チーズはどこへ消えた?』に提訴されたという事を聞いた時である。いわゆる、『バターはどこへ溶けた?』は『チーズはどこへ消えた?』のパロディーなのである。一見同じような表紙だが、著者も出版社も全然違う。私はどちらかというと、お説教臭い「チーズの物語」の方は肌に合わないので(賛否両論ある事なので書評は避ける)、より一層「バターの物語」が面白く読めた。「チーズの物語」に共感する人・反感する人にも肩肘張らずに読んでもらいたい本です。
著者名 ディーン・リップルウッド
書名 『バターはどこへ溶けた?』
出版社 道出版
刊行年 2001年
値段 \838

『中学生の世界2−中学生をわかりたい−』大月書店(1999年)\1500、2000/10/21(Sat)更新
 大学で教職課程を修めていると、教育系の色々な本に出会います。なかでも今年のある授業の教科書でなかなか面白かった本をここで紹介します。実際の中学生に色々インタビューをしたものを中心に書いた第1章。ちょっと前は中学生だった筆者ならだいたいわかるようなことですが、教師や親などがこの中学生のインタビューを見たら驚くかもしれません。その他にも、「ゲーム=悪」という固定概念を覆す章もあり、ただの親が見る本と言うよりは、子どももこれをみて親を説得できる(?)本だと思います。教育書といってもそれほど難しいものではないので、さくさく読めるのでお薦めです。

『石川県の歴史散歩』
2000/07/26(Wed)更新
2006/05/14(Sun)改訂
 山川出版の県別歴史シリーズはすでにおなじみですが、この『歴史散歩シリーズ』は歴史にそれほど興味無い方でも楽しめます。というのは、史跡巡りの観光ガイドブックに使えます。日本の全都道府県の他にも、中国や台湾の歴史散歩シリーズも刊行されています。山川出版には他にも最近四半世紀ぶりに改訂された『石川県の歴史』などの都道府県の歴史シリーズもあります。歴史ファンには全巻揃えるべきでしょうか。少なくとも自分の都道府県のものはもっておきたいものです。
著者名 石川県の歴史散歩研究会
書名 『石川県の歴史散歩』
出版社 山川出版
刊行年 1993年
値段 \890

『デイリー六法2000(平成12年度版)』三省堂、\2000位(?)
 何で六法なんて勧めるの?って思う方もいらっしゃいますでしょうが、意外と読んでみると面白いです。憲法を始め民法や刑法など主要な法律は名前は知っているものの、中身はさっぱりという方も多いかと思います。法律は知っておいて損はありません。製造物責任法(PL法)や訪問販売法など生活に密着する法律もあります。私は、大学の授業の一環で『デイリー六法1997』『教育小六法』を持っていますが、読んでいると参考になります。ただ、法律はコロコロ変わるので、1年おきには新しい六法を持ちたいものです。私の六法もそろそろ買い替え時です。これくらいコンパクトな六法ならば持っていても損はないと思います。


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