今枝民部のコンテンツ


テーマ「私が選んだ北陸の重大事件」

「前田利家の小丸山築城」


 天正9年(1581)織田信長より能登一国を与えられ、所口の小丸山に築城します。これが近世への幕開けです。七尾城と違い石垣を使用し、櫓や天守閣を持つ新しい城です。城は全国の近世式の城の中でも築城時期は安土城についで早い方です。越前丸岡城が柴田勝家の甥の勝豊が天正4年に築城しました。小丸山城の天守閣はあれと同じような形式でしょう。そして、11年に加賀国石川・河北両郡を与えられ、佐久間盛政のいた尾山城に入城し、金沢城と改名します。
 なぜ小丸山城が重要かというと、能登入国をきっかけに、柴田勝家の滅亡と羽柴秀吉に仕え、のちに豊臣政権の五大老になり、2代利長、3代利常をへて加賀・能登・越中3ヶ国の太守となり、120万石の江戸時代を通じて最大の大名となりました。その出発点が小丸山築城にあったのです。そして、畠山時代の京の文化を継承し、加賀文化を育て上げました。その親子3代にわたる功績は大であると考えます。
以上

BACK


Copyright:2002 by minbu imaeda -All Rights Reserved-
contents & HTML:yoshitsuna hatakeyama