義綱がズバリ斬る!
「太閤立志伝」シリーズのゲームDATA特集

はじめに
 能登畠山家と言うと、歴史ゲームから知った人も多いのではなかろうか。では、ゲームにおいて、能登畠山家はどのように扱われているのか。その能力値と特徴は何か。史実とどう違うのか?義綱の独断と偏見でゲーム能力値を判定する義綱が贈るゲーム特集!ここでは秀吉がメインの主人公となる太閤立志伝シリーズを見ていく。なおシリーズ4作目から秀吉以外の武将でもプレーできるようになった。無論「畠山義綱」でもプレーができる。


「太閤立志伝」
(情報提供者:長対馬守続連殿)

機種:スーファミ
発売元:コーエー
発売年:1993年
太閤立志伝
武将名 外交 内政 魅力 統率 武力 野心 武将名 外交 内政 魅力 統率 武力 野心
畠山義綱 51 47 44 26 57 78 南志見光連 34 45 61 52 73 63
畠山義慶 58 34 68 51 63 77 平尭知 21 45 76 28 40 70
飯川光誠 50 67 42 39 61 58 松波義親 41 58 57 55 51 70
井上英安 26 49 60 55 61 44 三宅綱久 61 35 49 52 64 70
笠松新介 39 42 41 54 55 81 三宅長盛 28 58 61 55 63 57
熊木続兼 31 66 65 54 43 78 三宅宗隆 55 38 48 47 68 71
佐脇綱盛 13 39 27 60 71 52 三善一守 33 28 57 48 64 45
長続連 57 67 48 76 45 87 八代俊盛 26 57 54 61 52 76
長綱連 25 47 51 64 57 89 遊佐続光 75 71 67 65 35 93
寺岡紹経 29 48 51 50 63 37 遊佐盛光 52 46 43 57 54 78
富来綱盛 44 38 47 39 55 71

★義綱批評★
 いやー太閤立志伝はすごくはまったゲームだけに懐かしい。主人公は秀吉のみで畠山義綱ではプレーできないが、従来の「信長の野望シリーズ」とは違って、秀吉の人生が描かれる深みのあるゲームに仕上がっている。ゲームの難易度も高くなく、敷居も低いので初心者にもお薦めのゲームである。
 能登畠山家的には、武将のオンパレードで大量に登場している。その理由はソフトの容量の都合で舞台が関東地方〜中国地方のみになっていたためである。それゆえ、せめて武将を多くしようとしてこうなったのである。その恩恵を受けてコーエーゲームとは思えないほど良いメンツが登場する。義綱の近臣・飯川光誠、富来綱盛などが登場するのが非常に嬉しい。
 このゲームの「畠山義綱」顔グラフィックは、かなり子どもっぽい顔(SFC版)となっている。まあ、義綱は幼少で家督を継いだし、顔グラも可愛くなっているので良いと言えば良いのだが。義綱の能力値は低過ぎるとしか言い様がない。神保対上杉の戦を停戦させた実績や上杉家との同盟交渉などその外交手腕はもっと評価されるべきだし、寺社再興や領国復興政策からもっと高く設定すべきだと考える。家宝を与えると能力値が伸びるのでぜひ伸ばしてあげよう。ちなみに私が義綱の能力値を設定するとすれば「67-71-77-64-57-60」(能力値順序は上記表参照)というカンジになる。


「太閤立志伝2」
(情報提供者:長対馬守続連殿)

機種:プレイステーション
発売元:コーエー
発売年:1996年

シナリオ1開始年:1560年
太閤立志伝2
武将名 統率 武力 内政 外交 魅力
畠山義続 45 48 42 33 51
畠山義綱 26 57 47 51 44
長続連 76 45 67 57 42
長綱連 64 57 47 25 51
遊佐続光 65 35 71 75 47

★義綱批評★
 前作1の舞台は関東〜近畿だけだったが、今作2では全国に広がった為、結果的に能登畠山家の武将も大幅カット。そして、信長の野望よりも登場数が減ってしまった。前作の喜びから一転して畠山家不遇の時代。しかも、武将の能力値は前作に比べて、能力デフレも激しい。義綱と父義続の能力値が家臣よりもかなり劣るのも腹立つ。畠山家でプレーもできないし、家臣も少ないし、能登畠山ファンとしては全くプレーする気が起きない作品。


「太閤立志伝3」
(情報提供者:巣鴨介殿)

機種:プレイステーション
発売元:コーエー
発売年:1999年
太閤立志伝3
武将名 身分 内政 外交 軍事 魅力
畠山義続 大名
畠山義綱 家老
長続連 家老
長綱連 家老
温井景隆 家老
遊佐続光 家老

★義綱批評★
 前作からの大きな変更点は、主人公秀吉が途中から織田家以外の他家にも仕官できるようになったことである。畠山義綱でプレーできないせめてものなぐさめである。私も織田家を途中で飛び出し畠山家に仕官した。しかし、国力も低い上、武将の能力値も低いので、さらには大名からなかなか戦争の許可が降りず、なかなか勢力を拡大できない。その間に他家の勢力が拡大するという非常にジレンマを感じた。
 さて、能登畠山家のデータとしては、武将登場数も前作2とさほど変わらず、面白みに欠ける。しかも、やはり畠山義綱・義続父子の能力値がかなり家臣より劣っていて不愉快極まりないゲームである。また、家臣中これだけ温井景隆が評価されているのもいまいち譜に落ちない。やはり、能登畠山家は不遇の時代である。義綱の能力は温井景隆と比すれば著しく低いと言わざるを得ない。私が能力値を設定するとしたら「9−8−5−8」(能力値順序は上記表参照)ですな。


「太閤立志伝4」
(情報提供者:倶利伽羅殿)

機種:プレイステーション2
発売元:コーエー
発売年:2001年

<シナリオ1開始年:1560年>
下記DATA表参照
<シナリオ2開始年:1577年>
上杉家所属
七尾城主:遊佐続光
侍大将:温井景隆
<シナリオ4開始年:1570年>
大名:長続連
家老:温井景隆
家老:遊佐続光
足軽組頭:長連龍
太閤立志伝4
武将名 身分 統率 武力 内政 外交 魅力
畠山義綱 大名 56 47 53 36 31
畠山義続 家老 33 29 48 17
長続連 家老 34 28 55 67 21
長連龍 足軽組頭 39 33 54 51 42
温井景隆 侍大将 53 31 58 70 64
遊佐続光 部将 38 43 53 64 52

★義綱批評★
 ついに「太閤立志伝シリーズ」初秀吉以外でのプレーが可能に!ゲームを始めた最初こそ秀吉でしかプレーできないが、秀吉が武将と仲良くなり主人公カードを手に入れると、その主人公でプレーすることができるのだ。ただ、大名はいくら仲良くなっても主人公カードをくれないので、シナリオ1では畠山義綱のカードを手に入れるのは面倒臭い。そこでオススメな方法がある。ある程度ゲームを進めると、シナリオ選択も可能になり、1577年やそれ以降の時代を選べるようになる。1566年以降畠山義綱は能登を追放されているので、浪人状態で近畿地方の町をうろついている。そこで、秀吉が贈り物攻勢をすれば(高額な贈り物をすればほぼ一発)、一挙に仲良くなり主人公カードもGETできます。これで、念願の畠山義綱プレーが可能になります。ぜひお試あれ。
 一方、能登畠山家のデータに目を移すと、私の主張が通ったのかしっかり義綱が大名就任して前作より改善されています。また、義綱の能力値も義続よりも若干良くなっており(というより義続の能力値自体が見るも無残ですが・・・)、若干改善されたと言えると思います。まあ、次のステップとしてこのサイト上で義綱をアピールし続けて、畠山義綱の政治力目指せ70台!と行きましょう。なお、恒例の「義綱君顔グラフィック評価」ですが、かなりイケ面。今回は「可愛らしさ」より、渋めのカッコ良さになっております。こりゃー「笑ってい○とも」の美男子グランプリにでも出したら絶対優勝するでしょう!能力値としては全体的にデフレ傾向の中、シリーズとしては義綱の能力値がほとんど維持されたので、畠山家中では相対的に義綱の能力値が若干高くなった。しかし、まだまだ能力値に納得がいかない。私が義綱の能力値を設定するとすれば「65−53−72−77−74」(能力値の順序は上記表参照)というカンジですな。


「太閤立志伝5」
(情報提供者:六角定頼殿)

機種:プレイステーション2
発売元:コーエー
発売年:2004年
太閤立志伝5
武将名 設定誕生年 統率 武力 政務 知謀 魅力 技能レベル S1 S2 S3
畠山義綱 1537年 54 47 58 36 28 足1/鉄1/建1/開1 大名 浪人 浪人
畠山義続 1516年 32 30 48 17 18 軍1/算1 家老 浪人 浪人
松波義親 1557年 55 51 48 41 57 足1/馬1/水1/軍1/礼1 未出現 未出現 侍大将
長続連 1515年 34 28 45 67 21 弓1/忍1/鉱1/算2/弁2 家老 大名 大名
長連龍 1546年 39 33 54 51 42 建1/鉱1/算1/礼3/弁1/茶1/医1 侍大将 侍大将 侍大将
温井景隆 1532年 51 31 60 68 64 足1/馬1/鉄1/建1/礼1/弁1 侍大将 家老 家老
遊佐続光 1517年 29 39 39 46 52 馬1/算1/弁1 部将 家老 部将
♯S1・S2はシナリオ1・シナリオ2という意味を表す。
♯技能レベルは足軽、馬術、鉄砲、水軍、弓術、武芸、軍学、忍術、建築、開墾、鉱山、算術、礼法、弁舌、茶道、医術の技能から構成。上記表はその各1文字と、数字でレベルを表記した。
♯シナリオ開始年はS0-1554年、S1-1560年、S2-1568年、S3-1575年、S4-1582年、S5-1598年

★義綱批評★
 前作と同様秀吉が他の武将と親密になり主人公カードを手に入れることによって、そのカードを手に入れた武将でプレーができる。無論「畠山義綱」プレーも可能である。今作の目玉は前作よりも選べる職業が増えた事である。前作でも商人プレーや忍者プレーができたが、今作ではさらに加えて剣豪プレーや海賊プレーもできる。
 能登畠山家のデータに目を移すと、大きな変化として畠山義綱の三男・松波義親が復活登場(1作目以来)!でも義親が登場するならやはり嫡男・畠山義慶、次男・畠山義隆の登場もさせるべきであろう。そうすれば、1568年時点で大名が長続連だというおかしな状況を改めることができるのにと思う。義綱の能力値は相変わらず低い。政務(前作では内政に相当)が5高くなったとは言え、魅力が3低くなった。これはまだまだ不当な評価である。私が義綱の能力値を設定するとすれば「65−53−72−68−74」(能力値の順序は上記表参照)というカンジですな。いつもおもうのだが、なぜか太閤立志伝シリーズは温井景隆の評価が高い。一体景隆が何をしたと言うのだ。やはり畠山家中で一番能力値が高いのは畠山義綱でなければならぬ。次回作以降に期待。


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